2018年 第68回全日本実業団選手権大会 参加レポ 

2018.6.13(水)〜17(日)周南市・下松市

 
本大会は年に一度行われる国内最大の団体戦で、今年は山口県周南市・下松市で開催されました。
全国から男子172チーム/女子42チームが参加し、5日間の日程で熱戦が繰り広げられました。
梅雨入り直後だったものの、大会期間中は瀬戸内特有のからっとした気候の下で競技を行うことができました。
お陰さまで我々のチームは3年連続4回目の1次リーグ突破を果たしました。

○ 初日:2018.6.13(水)

午前、メイン会場のキリンビバレッジ周南総合スポーツセンターに集合、受付・監督会議後に開会式が行われました。 入場行進等はなく、プラカードを持ったチーム代表4人がアリーナを50m程度後ろから前に歩き開会するシンプルなものでした。 昨年、男女共に優勝した日本ユニシスから優勝杯返還が行われ、 地元の宇部興産・ACT SAIKYO(西京銀行後援のNPO法人)の代表により選手宣誓がなされました。 来賓からは、今年5月にタイで行われた国別対抗戦(団体戦)で日本代表女子が優勝、 男子が準優勝と輝かしい成績を上げたことにも触れ、国内最大の団体戦に期待する挨拶がありました。 開会式の様子は夕方のNHKニュースで放送されており、我々のチームもチラリと映っており気分が高まりました。 開会式後、試合会場となる下松スポーツ公園体育館に移動しましたが、 試合開始時間が事前案内から 30分繰り上がって13時半開始となり、昼食を食べる十分な時間のないまま試合に突入してしまいました。 初戦は2年前の福井大会で対戦したMOAAスポーツ(⇒ニコニコスポーツに改名)です。 2年前は3-2のギリギリの勝利であり気を引き締めて臨みました。 相手チームには事前情報のない4名の当日追加選手登録があり、オーダーに非常に悩みました。 結果的に、村崎・小島のdocomoペアを1D1Sから外す奇を衒った作戦が上手く行き、4-1で勝つことができました。 2Sは3ゲームとも延長となる激戦を見事制し、チームに勢いを与えました。結果は以下の通りです。 ○ NTT通研神奈川 4−1 ニコニコスポーツ(香川県) 1D 佐々木誠・関和章 2(21-16,21-13)0 石原賢士・太田一輝 2D 村崎誠・小島誠也 2(21-11,21-19)0 青木隆昌・梶栄之 1S     佐々木誠 0(18-21,14-21)2 奥田 貴士 2S     村崎誠  2(22-24,23-21,22-20)1 石原 賢士 3S     小島誠也 2(21-14,21-13)0 青木隆昌

○ 2日目:2018.6.14(木)

会場は同じく下松スポーツ公園体育館。午前1次リーグの対戦相手同士の試合を観戦、 ニコニコスポーツ(香川県)3-2カネカ高砂(兵庫県)となりました。 その結果、我々は次の試合でダブルス・シングルスのどれでもよいので、 先に2試合取った段階で決勝トーナメント行きが決まる圧倒的有利な立場で午後の試合を迎えることになりました。 事前情報不足だった午後の対戦相手・カネカ高砂の戦力も分析でき、 試合順にも恵まれたと思います。主力選手は近くの公式練習場である日立笠戸体育館にタイミングを計って移動し、 試合前のアップを兼ねた練習も行いました。 午後の試合は予定通り13時半から始まりました。序盤緊張はあったものの、 前日課題となっていたサーブが安定したことが功を奏して、ダブルス2つを卒なく取ることができました。 また、決勝トーナメント進出が決まった後も、手を抜くことなくシングルス陣がきっちりと2ポイントを取り、 よい形で翌日の試合に挑むこととなりました。隣のコートでは対戦相手となる北都銀行が試合をしており、 終了まで観戦してホテルに戻りました。2日目の結果は以下の通りです。 ○ NTT通研神奈川 4−1 カネカ高砂(兵庫県) 1D 村崎誠・小島誠也 2(21-16,21-10)0 糟谷勇輔・砂田直樹 2D 関和章・塚本悠  2(21-12,21-16)0 宮本重彦・南田賢明 1S     佐々木誠 2(21-12,21- 6)0 勝部俊太 2S     塚本悠  2(21-12,21- 9)0 糟谷勇輔 3S     北川和重 0(16-21,15-21)2 宮本重彦

○ 3日目:2018.6.15(金)

決勝トーナメント1回戦、会場はみたび下松スポーツ公園体育館。 この日は同じ体育館でNTT東日本が対戦することもありTV局も入った賑やかな雰囲気での試合となりました。 対戦相手は日本リーグの下位リーグであるチャレンジリーグで昨年6位の北都銀行。 昨年の本大会で対戦したAC長野パルセイロほど力の差はなかったものの、 やはりショットひとつひとつの 速度・精度・コースの正確さが一枚上で、 時にリードすることがあってもゲーム終盤で連続得点を重ねられ、勝つことはできませんでした。 1Sは2ゲーム目後半19点まで追い上げてチームの応援も最高潮となり、対戦を盛り上げてくれました。 結果的に0-3負けとなり、2005年大阪大会以来のベスト32に入ることはできませんでしたが、 各選手この大会で最もよい動きをしており、実力は出し切れたのではないかと思います。 ○ NTT通研神奈川 0−3 北都銀行(秋田県) 1D 村崎誠・小島誠也 0(12-21,11-21)2 伊藤広太・中村圭輔 2D 関和章・塚本悠  0( 7-21,12-21)2 甲谷望・備前快 1S     佐々木誠 0(13-21,19-21)2 中村圭輔 2S     小島誠也  打ち切り      甲谷望 3S     村崎誠   打ち切り      伊藤広太

決勝

 大会は6/17(日)に決勝が行われ、男子はトナミ運輸(富山県)、女子は日本ユニシス(東京都)が優勝しました。  リオ五輪の金メダリストである日本ユニシスの高橋・松友は決勝でヨネックスの櫻本・高畑に  ストレート負けを喫するなど過去の実績だけでみると波乱に見える試合もありました。  しかし、今の日本のトップクラス選手、特に女子選手は力の差が殆どないように思います。  NTTグループのシンボルチームであるNTT東日本は、男子がベスト4。女子がベスト8。  男子準決勝では第二シングルスの日本代表・桃田選手の出番なく0-3で敗れてしまったのが残念でした。 来年の本大会は東京・埼玉大会です。秋からの神奈川県リーグ戦の成績で推薦が決まります。 今回の大会で得たものを糧に来年こそベスト32以上を目指してチームを仕上げて行きたいと思います。 参考:大会ホームページ  https://www.badminton-jitsugyodan-jp.com/