2022年 第72回全日本実業団選手権大会 参加レポ
2022.6.15(水)〜19(日)@大阪市
○ 前日:2022/6/14(火)
新型コロナの影響により中止されていた本大会は3年ぶりの開催。
タイミングよく感染者数は収束傾向であり、
withコロナの雰囲気も醸成されていたことは追い風であった。
場所は前々回開催予定だった大阪!
通研チームとしては、2005年ベスト32に入った思い出の地である。
例年この大会は、天災・人災含めて何かが起こる印象。
選手と意識合わせして前日入りする。
全社的なリモートスタンダード制度導入前の混乱の最中、
川口コーチも前日入り。夜オーダーの考え方などを学ぶ。
○ 初日:2022/6/15(水)@おおきにアリーナ舞洲(舞洲アリーナ)
試合13時からであるが、ベンチ4人のレギュレーションなど運用も含めて
見極めるべく朝イチで舞洲アリーナ着を狙う。
長堀橋のホテル(ドーミーイン)からの朝の最短ルートで
コスモスクウェア経由を選んだら、朝イチにトンネル通行止めに遭遇。
戻って桜島ルートに変更、いきなり大阪交通網の洗礼を浴びた。。
開場と同時に体育館入りする予定が、10時前くらいに到着。
体育館近くに日立物流の倉庫があり、昨年の火災跡が生生しかった。
記念品はハンディ扇風機とタオル。
さらに一昨年用に作ったらしきスマホ用タッチペンであった。
扇風機用に電池が4つ付いていたのはありがたいが
装填するのは3つ。。
開会式はメイン会場の丸善アリーナで試合のチームのみ参加。
第一コート付近の2階に場所取りして、開会式ならず試合進行上の
注意の放送などを聞いたり、
タイムテーブル1巡目の試合を見たりして時間を過ごす。
サブアリーナでの練習を12時から実施し、
12時半ギリギリでオーダーを出して試合に臨む。
少し開始時間は遅れて13時52分からゲーム開始となった。
NTT通研神奈川(神奈川県) 4-1 栃木県庁(栃木県)
1D 森本・永田 1 (20-22, 21-14, 15-21) 2 金子稔・佐藤健次郎
2D 小島・関 2 (21-11, 21- 9) 0 塩谷悟史・山嵜丈生
1S 森本 2 (21-12, 21- 8) 0 中村秀悦
2S 佐々木 2 (21-16, 21-15) 0 佐藤健次郎
3S 小島 2 (21-10, 21-16) 0 金子稔
シャトル:ゴーセンGFN10(三番)、線審:小宮山、SJ:関
1D:長身でどんどん打ってくるペア。失速するシャトルに慣れず、
お互い淡泊なプレー。延長で押し切られる。
2ゲーム目、見やすいコートとなり、大きく回す展開で流れを変える。
11-3で折り返す。速い展開だと詰められて、強いショットで決められてしまう。
ロングサーブも短めになっているので途中修正し、追い上げられるもゲット。
3ゲーム目、大きく回す展開で攻守のメリハリがついてきた。9-11で折り返すが
低く速いラリーに持ち込まれてしまい、最後は突き放された。
14:36開始 主審:小宮山、線審:佐々木
2D:打ったら前に詰めてくる相手だったが、大きくかわしてこちらが
攻めに転じると得点パタンとなった。11-7折り返し。
後半、ロングサーブのコースも変えたりして、うまくラリーを組み立てゲット。
2G目はこちらのロングサーブに対しスマッシュを打たなくなった。
流れを変えようとしているが、こちらは相手の空いているスペースを狙ったり、
フォアハンド側に緩いスマッシュを打ったりしてミスを誘う。11-3。
後半も追い上げられることなく勝利した。
15:03、線審:小宮山、SJ:関
1S:試合開始直後、なんだかシャトルが安定しない。流れを変えるべく、
4-3で早々にシャトル交換するも淡泊なミスが続いて11-10で折り返す。
1G後半は1点返し、特にバック奥のショットを多用して、
シンプルな組み立てで流れをつかみ21-12でゲット。
2Gはシャトルにも慣れてきて、高く大きなショットが安定してくると
安心して見ていることができた。
15:27 主審:小宮山、線審:森本
2S:見にくいエンドからスタート。動かされながらも小さくネット前や
ハーフへ返す球が確実で、ラリーになるとポイントを取れることが多い。
2Gは相手もドリブンクリアの後ハイクリアを混ぜるなどペースを変えてくるが、
ラリー負けすることはなかった。
相手がネット前に短く落としてくる球に対し、こちらが更に短くして
返していたのがよいプレッシャーになっていた。
2G目は双方ともにショートサーブミスを出すなと、繊細なシャトルタッチに
苦労したが点差を詰められることなくゲットし、勝負を決めてくれた。
15:55
3S:一本目から長いラリーになる。長身の相手に対し、前後に振って
ミスを誘っていた。
ネット前からのフォアハンドのロブが安定してバックライン付近に
コントロールできており特にクロスのロブは相手を振るのに効果的であった。
2G目はネットが少なく、相手のネット前ショットが殆どロブになってしまい
楽させてしまう。
後半は相手もダブルスファイナルまで行っている疲れもあったか
こちらの展開で閉めることができた。
3年ぶりの団体公式戦を幸先よくスタートでき、また4年ぶりの全実勝利を果たすことができた。
夜はビデオを見直したり、調子の良しあしを確認したりしながら翌日に備えた。
○ 2日目:2022/6/16(木)
午前中、阪急電鉄と栃木県庁の試合を観戦し、午後の対戦について分析する。
我々は前日4-1で勝っていることもあり、栃木県庁さんを密かに応援?していたが
阪急さんは若手中心の速さのある試合展開で5-0勝ちした。
朝イチ、第1コートで基本を打っているのを見ていると、どうも壁側から体育館中央に
空気の流れがある。特に壁側バック奥の高いところで不規則な動きもあり
風を読む戦いでもあった。
14時からサブコートで練習。ダブルスペアでの基本・軽いゲーム錬と
シングルスは川口コーチに入ってもらって球を回してもらうなど、
かなりよいアップができた。試合開始はほぼタイムテーブル通りであり、
試合のコールが14:25という話を聞いて、ギリギリまで練習した。
14:30〜
NTT通研神奈川(神奈川) 2-3 阪急電鉄(大阪)
D1 森本・永田 0 (19-21, 10-21) 2 白井拓海・高橋晃
D2 小島・関 0 (13-21, 12-21) 2 江口哲也・大野孝史
S1 佐々木 0 ( 9-21, 14-21) 2 小池芳彦
S2 森本 2 (21-15, 21-12) 0 陰山貴司
S3 小島 2 (22-20, 21- 7) 0 江口哲也⇒MC宮内偉琉
1D:相手は午前の試合で圧勝した同じ1Dで来た。線審:小宮山、得点:佐々木
出だし早いプレーについていき、よい攻めの形を作ることができた。11-9。
14-11で微妙なラインジャッジで14-12となり、流れをとられてしまった。
2ゲームになると、相手の上からのショットが強く押し切られてしまう。2-11。
森本・永田ともにライン際を狙い、決め球が出てきたが前半のリードを逆転することはできなかった。
2D:強いドライブで押してくるペア。序盤なんとか付いていき9−11で折り返す。
しかし相手ペアがさらに動きを加速させて、1ゲーム目連続ポイントで落としてしまった。
2ゲーム目も勢いを止めることができず、5-11でリードされる。
相手コーチが1ゲーム目のイメージを持って続けるよう言っていたのが印象的であった。。
1S 15:37 見やすいエンドをとる。初めて?
クリアが飛ばないほうのコートで、特に相手の右奥(ラウンド側)はシャトルが押し戻される方向+コート内側への横風もあった。
相手の強打が風に乗ってくるのと、ショートサーブを相手のフォア前に落とすショットでミスが続いてしまった。
2ゲーム目は風上になり、よいショットもあるが逆にスマッシュが浮き気味になってしまう。3-11。
その後、猛然と追い上げをみせるが前半の差を埋めることは難しかった。
2S 16:04 主審:小宮山、線審:永田
見づらいエンドから始めるが、ミスで点を取られてしまう。
すると持前のラリーに持ち込み1ゲーム目をゲットする。
ロングハイサーブを少し浅めに打ち、奥まで風に流すサーブが有効だった。
また、ネット前早いタッチでクロスネットで決める、ドリブンクリアをバックラインにぴたりと入れるなど、
後半は風を完全に読み切った。
3S: 16:30 線審:永田、得点:関
相手はメンチェンしてきたが、それなりに打てる若手で層の厚さを感じる。
こちらはフォアハンドのストレートクリアが不安定なのと、スマッシュが甘く入ってしまい苦戦した。8-11。
コーチング内容は聞けていないが、後半立て直して延長を制すると
2ゲーム目は動きもよくなって完勝した。
※1次リーグ結果
阪急電鉄(大阪) 1位
NTT通研神奈川(神奈川) 2位
栃木県庁(栃木) 3位
3年ぶりの全日本実業団で、4年ぶりの勝利を挙げることができたが、
またしても1次リーグの壁を超えることはできなかった。
試合後、おおきにアリーナ入り口で秋からの神奈川での試合に向けた
意識合わせ(ミーティング)をして解散した。
○ 決勝トーナメント
主にNTT東日本の試合を観戦したが、N東の男子はジェイテクト戦で激戦となり
かなり消耗してしまい、その後のトナミ戦も3S武井VS下濃がファイナルとなるこちらも激戦であった。
その疲れもあったか、決勝は日本ユニシスから名前を変えたBIPROGY(東京)に1D1Sがファイナルながらも敗れてしまった。
女子はYONEX(東京)が優勝。NTT東女子はベスト4。
来年は愛知県で開催予定。秋からの神奈川県リーグ戦がやれなくなってしまったが、
選手権大会団体戦が事実上の予選として機能しそうである。
7月から使えるようになった職場の体育館も利用し、大会に向けた定期練習や強化練習を重ねたい。
大会ホームページ
https://www.badminton-jitsugyodan-jp.com/
P.S.
7月23日-24日と桐生市で行われたコーチ・エデュケーター研修で、栃木県庁の方と同じ班になった。世の中狭いものです。